福西ビッグ弾!35メートルロング
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070521-00000016-dal-socc
ビックのお蔭で、サッカーを見るようになる人が増えるかもしれない。しかし、福西が気にしたのは、自身のゴールで1等賞金を獲得した人ではなく、逃した人のことらしい。正直な気持ちだろう。
5月21日10時27分配信 デイリースポーツ
J1第12節(20日)、FC東京が横浜Mを1-0と下して、今季初の連勝をマーク。MF福西崇史(30)の決勝ゴールは、史上最高の売上額を記録し1等賞金額が注目されたトト「ビッグ」の結果を左右する得点となった。神戸は磐田に3-2で競り勝ち、9位に順位を上げた。G大阪が勝ち点25で首位、2位に浦和、3位に川崎が続いている。
史上空前の注目を集めたサッカーくじ「ビッグ」。その行方を“決めた”のは、FC東京の元日本代表MF福西のロングシュートだった。
トト対象の14試合中、最後の午後4時にJ2のC大阪-愛媛(長居二)とともにキックオフ。長居二の試合は後半13分、愛媛に2点目が入り大勢は決していた。この時点で日産スタジアムは0-0。そのまま引き分けか、どちらかが勝つか、この試合の勝敗いかんで、6億円とみられた1等賞金の行方が決まる。
いろんな意味で息詰まる試合で、福西が均衡を破った。腰痛から復帰し、後半23分、FWルーカスに代わってピッチに入った。そのファーストタッチだった。中央でドリブル突破を試み、GKが前に出ていることを確認し、35メートルの距離から思い切り左足を振り抜いた。日本国民の悲喜こもごもを乗せたロングシュートは、GK榎本の頭上を抜け、深々とネットに突き刺さった。
「オレのせいちゃうで」。結果的に約40億の1等賞金を生んだゴールに笑顔は引きつっていた。これが“ギャンブル”の恐ろしいところで、福西が気にしたのは、自身のゴールで1等賞金を獲得した人ではなく、逃した人のこと。「オレに恨みを持っている人もいるかもしれないってこと。すいません」と戦々恐々としていた。
チームは今季初のリーグ戦連勝。「勢いに乗れるでしょ」と巻き返しへ向けて値千金のゴールとなった。何より、定位置確保に苦しんでいる自らにとっても「試合に出るのが仕事だし、仕事は自分でつかみ取らないと」と大きなゴールでもあった。
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